tick, tick… BOOM!: チック、チック…ブーン!  ネタバレ感想/ 20代後半必見!

感想

Netflixで配信中の『 tick, tick… BOOM!: チック、チック…ブーン! 』作品情報、ネタバレ感想、そして英語学習の観点からをレビューしていきます。

20代後半は世間的に見ると若者に分類されるでしょう。

人生経験から言えばまだまだ青二才ですが、人生でも大きな局面の数々を迎える年代です。

例えば結婚し、子どもができ、中にはマイホームを持つ人も出てきます。

あるいは転職したり、海外駐在が決まったり、独立して新しい一歩を踏み出したり。

そんな婚姻届を持ったツーショット写真や、【ご報告】と銘打って新たな門出に際して志高い文言が羅列されたSNSの投稿を見て、

「自分は何をしているのか。」と軽く病むのは最早、現代の20代後半の人間なら日常茶飯事なのかもしれません。

特に未だ夢が実現していない人は「自分は特別にはなれない」という諦めと「やっぱり夢を叶えたい」という狭間に居るのではないでしょうか。

それを30という節目を前に向き合おうとしながら、もっと先で良いだろうと目を逸らしているのではないでしょうか。

こうしている間も、時計の針はチックタックと刻まれているのを自覚しながら。

目次から気になる部分へ飛んでお楽しみください!

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tick, tick… BOOM!: チック、チック…ブーン! の作品情報

まず『tick, tick… BOOM!: チック、チック…ブーン!』はこの作品の主人公でもあるジョナサン・ラーソンが自らの経験を舞台化したもの。

自伝映画ならぬ自伝ミュージカルという所でしょうか。

その自伝ミュージカルをが映画化したのが今作品となっています。

監督を務めたのはリン=マニュエル ミランダ

映画は今作が初監督作品ですが、元はジョナサン同様に劇作家、他にも作詞家、作曲家、俳優、歌手としても活動しています。

ディズニーの『モアナと伝説の海』では作曲の補助をし、最新作の『ミラベルと魔法だらけの家』でも作曲を手掛けています。

また、彼自身が高校生の時に『レント』(ジョナサンの代表作)、大学生の時に『tick, tick… BOOM!』のオフ・ブロードウェイ版を観てインスピレーションを受けたそうです。

主演のジョナサン(ジョン)を演じたのは『アメイジング・スパイダーマン』でお馴染みのアンドリュー・ガーフィールドです。

映画の最後にジョナサン本人の映像が出てくるのですが、風貌ソックリでした。

ミュージカル映画ということで歌唱シーンも数多く出てくるのですが、歌がとってもお上手。

彼の多才ぶりには脱帽です。

その他にも、『ハイスクールミュージカル』シリーズでお馴染みのヴァネッサ・ハジェンズの力強い歌声は健在。彼女自身は2010年に舞台『レント』に出演しています。

英語学習としての tick, tick… BOOM!: チック、チック…ブーン!

使われている語彙はどれも簡単で、中学・高校レベルのものでほぼカバーされていたと思います。

ストーリーもシンプルなので、英語でも話は入ってきやすいと思います。

ネイティブにしか分からないような、ウィットに富んだジョークもあまり出てこないので英語初学者の方にオススメです。

また、劇中にはアップテンポからバラードまで様々な曲が出てくるので歌ってみることで発音練習にもなりますよ!

tick, tick… BOOM!: チック、チック…ブーン! のネタバレ感想

以下、結末を含むネタバレがありますのでご注意ください。

アップテンポでめった刺ししてくる歌詞たち

オープニングで歌われていた『30/90』は開始6分で疾走感溢れる曲調と共に、厳しい現実を突きつける歌詞がぶっ刺さってオーバーキル状態になりました。

私は特に夢がある訳ではありませんが、何一つ変わらない生活をここ何年か送っているので周りの変化に焦っているのも事実。

このように軽快な曲だけど歌詞の内容が鋭利なものが多くて、仕事で失敗した時や傷心中の時に観てたら爆泣きしてたと思います。

特にスーザンと喧嘩する時の曲(『Therapy』)は男女のすれ違いがここぞと出ていました。

そしてそれを歌うヴァネッサ・ハジェンズの笑顔がもう狂気のそれでした。

現実を見るべきか否か

海外(というかアメリカ?)では、”Age is just a number”(年齢なんて只の数字)という言葉があるように挑戦する風土が日本よりあると思います。

ただ挑戦する敷居は低いものの、やはり自分だけ燻っている時に周りと比べて焦るのはどこの国も同じなんだなと。

よく他人と比べる必要など無いと言うけれど、それを自分の中に落と込んで吹っ切れるまでが滅茶苦茶ハードモードだと思います。

ジョンは「言葉よりも行動する」事、具体的には次回作を書く事で燻った自分を吹っ切ったのだと思います。

命のリミット

親友や恋人が夢を諦め次のステージへ向かう中、自分はまだ夢を追い続けている葛藤。そこで迎える30歳の誕生日。

作品の始めから中盤は”30歳”というリミットを意識させるような作りになっていたと思います。

そこにマイケルがHIVに感染したのを知る事で、ジョンは「命のリミット」も意識するようになったのではないでしょうか

己の意志で選択できる夢を追う/諦める他に、望まない人生の強制終了も有り得ると悟ったジョン

そこに追い打ちを掛けるように「書き続けろ」と諭したローザの助言もあり前述の通り「言葉より行動する」と吹っ切れられたのかと思います。

ところで余談ですが、ジョンがプールに向かう途中にキース・へリングの壁画が出てきます。

この独特な作風でご存知の方も多いと思います。

彼は1980年代にNYで活動していた画家でした。

そして実は彼自身も1990年にエイズの合併症により31歳の若さで逝去されています。

ですのでこの壁画は意図的に撮られたものだと思います。

この壁画やプールの注意書き(HIVに感染した人の症状を書ていると思われる)の描写から、最初はジョンもHIVに感染する結末なのかなと思ってました。

最後に

ガチで夢を追いかけている人には刺さりすぎて目を背けたくなる内容かもしれません。

しかし、一人の若者がどのように葛藤し、もがき、道を開いたのかがリアルにテンポ良く見れた作品でした。

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